*ネタバレあり*


キングダム 1 (ヤングジャンプコミックス)

キングダム 1 (ヤングジャンプコミックス)

  • 作者: 原泰久
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2006/05/19


【あらすじ】

舞台は紀元前245年、春秋戦国時代の

中華西方の国「秦」。


戦争孤児であり、10年もの間集落の長に養われている「信(しん)」と「漂(ひょう)」という2人の少年がいた。


下僕の身ながらも、

2人は 「史に名を残す 天下の大将軍になる」

という大望を抱き、時間をみつけては日々激しい打ち合いを繰り返し、ひたすらに剣術を磨いていた。


そんな2人には全く関係のないところで、秦国では王宮の実権争いによる王弟の反乱が起こっていた。


ある日、道端を通りかかった昌文君(しょうぶんくん)という文官が漂を見て驚き、王宮に士官するようにと引き抜く。


しかし後日、ひとり王宮へ引き抜かれたはずの漂は瀕死の状態で信の元へ突然戻り、小さな地図を託して息絶えてしまう。


漂の死に怒り悲しみ、泣き叫ぶ信だったが、漂の最期の頼みを聞くべく地図の場所に向かうと、


そこには漂そっくりの顔をした秦国大王•嬴政(えいせい)がいた。


嬴政と瓜二つな漂が王宮に引き抜かれたのは、反乱のさなか、万一に備えての身代わりとしてのことだったのだ。


漂の死の真相を知り、再び怒り狂う信だったが、


大王の身代わりに気づき、後を追ってきた刺客一族"朱凶"を倒して漂の仇を打った後、嬴政とともに更なる追っ手から逃げることになる。



*  *  *


改めて読み返すと、

1話目で命を落とすのにもかかわらず、漂の存在感はすごい!


下僕の身ながらも決して腐らず大志を抱き、聡明で誰からも好かれていた漂の魅力がしっかりと描かれています。

1巻冒頭で、いきなり「李"信"将軍」なる人物が登場していることから、


この物語は主人公信が(大)将軍にのし上がるまでの軌跡が描かれることが予想されるのですが、


信に大将軍を目指す道を示したのはまぎれもなく漂。


この2人の関係性を1巻でしっかりと描くことで、

今後続いて行く壮大なストーリーのバックボーンが出来上がります。


作者の原先生は、この作品が初連載とのことで、初期はやや絵柄の粗雑さは否めないものの、


コマ割りが非常に上手く、何よりキャラの表情が躍動感にあふれていて素晴らしい。



53ページ、瀕死の漂に対して